研究・教育活動RESEARCH AND EDUCATIONAL ACTIVITIES

細菌学教室のこれまでの歩みを少し述べさせて頂きます。
初代教授の本間守男先生がC型インフルエンザウイルスの研究を日本で初めてこの山形の地に根付かせ、世界に向けての情報発信地として当教室をスタートさせました。
第二代教授の故中村喜代人先生は、C型インフルエンザウイルスの研究を更に発展させ、この分野の研究では常に世界をリードしてきました。
現在では、当教室はC型インフルエンザの研究のメッカとも呼ばれるほどになりました。
平成14年12月からは、私が教室を担当させて頂いております。
平成15年4月から教室名は、細菌学講座から発達生体防御学講座感染症学分野に変わり、平成21年4月に感染症学講座になり、現在に至っております。
教室員皆ウイルス学研究に燃えて頑張っています。
以下に述べますように、研究の中心はインフルエンザウイルス研究です。

これまでに私は、C型インフルエンザウイルスの遺伝子発現機構の研究をライフワークとしてやってきました。
M遺伝子とNS遺伝子のcoding strategyを明らかにし、M遺伝子からコードされる第2の蛋白CM2の同定に世界に先駆けて成功して、その生化学的性状と生合成機構を明らかにしてきました。
さらにCM2蛋白が塩素イオンチャネル活性を持つことを明らかにしましたが、CM2のウイルス増殖における役割の全容解明が課題です。
現在教室では、C型インフルエンザウイルスの増殖様式をリバースジェネティクス法などの分子生物学的アプローチで解明していくと共に、分子疫学的解析によりC型インフルエンザの流行のメカニズムを明らかにすることを教室の目標に掲げ、研究しています。
C型インフルエンザウイルスの研究を柱にしつつ、さらにA型やB型インフルエンザウイルスの分子生物学的研究および分子疫学的研究も行なっております。

教育に関しては、講座の名称が細菌学から感染症学講座と変更になり、より広い範囲の病原微生物の講義(ウイルス学、細菌学、寄生虫学、真菌学)を行っております。
授業科目も細菌学から生体防御学となり、免疫学講座との綿密な協力態勢で教育に臨んでいます。
大学院教育は1年目の数コースの受講ならびに教室での輪読会、論文抄読会があります。
実験指導はマンツーマンで親身な指導が教室の伝統です。卒業後に留学できるまでに実力をつけることを目標にしています。
私もこの教室の大学院卒業生です。

今後とも教室員一同研究と教育に邁進し、大学院生が入局したい活気のある教室として発展し続けたいと思います。
研究に熱い情熱をもったガッツのある方の博士課程での入学および修士課程の国内留学を大歓迎致します。

感染症学講座 教授 本郷誠治